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カラスじゃないのにカラスと可愛がられた黒い雛について

以前から幾度か「その子はカラスの雛じゃない」と書き続けてきた黒い鳥の雛。


検証用
notkarasu.jpg
"Little Bird 010" by  Photo by:Jaxon S  All rights reserved



私は出典元までたどり着けず、とりあえずシロハナクイナか何かのクイナだと結論付けましたが、
それからもネットでは黒い雛が「カラスの赤ちゃんである」という拡散は止まらず
鳥に詳しい方やカラスが大好きな方々はその度に訂正をし、間違った情報の拡散を止めようと尽力なさっていました。

そして先月、ついにこの写真の出典元を突き止めた方がいらっしゃいました。
その方のまとめがこちら。

それはカラスの赤ちゃんじゃないよ!カア! - Togetterまとめ


この雛を保護したJaxon Sさんのflickrには別の角度から撮影した雛の写真もあります。
拡散されまくっている雛のアップ
https://www.flickr.com/photos/jaxons/97343072/
横から
https://www.flickr.com/photos/jaxons/97343071/
正面から全身
https://www.flickr.com/photos/jaxons/97343073/

どこからどう見てもカラスではありません。
この三枚がセットで拡散されていれば雛の特定も容易で、間違った情報の拡散も
善意の悲劇も起こらなかったのではないでしょうか…。

なぜこの写真がカラスの雛として拡散されることになったかという推察、ネット上の情報の取り扱い方の問題についはTogetterまとめ をご覧ください。
この記事では保護された雛のその後の顛末について、思うことを書きたいと思います。


●地面を歩いて育つ雛と巣の中で育てられる雛
Jaxon Sさんが保護したクイナの雛は、生まれてまもなく目が開く・体も十分な大きさで綿毛に包まれる・巣を離れて移動する「早成性」「離巣性」です。欧米では「chick」と呼ばれます。
地上で暮らすキジ類やダチョウ類、水上で暮らすクイナやカモ等水鳥によく見られる子育て方法のようです。

おなじみニワトリの雛ことひよこ
足がしっかりしています。

ひよこちゃん
ひよこちゃん posted by (C)toshihar



対してカラスの雛は、目がなかなか開かない・体が小さくて丸裸・ある程度羽が生え揃うまで巣の中で暮らす「晩成性」「留巣性」です。欧米では「nestling」と呼ばれます。

まだ目が開いていないオカメインコの雛。
足どころか全身ぐにゃぐにゃ。

オカメインコの雛
"Wish He Could Fly"  Photo by:Dylan Ashe(CC BY-SA)


参考ページ⇒早成性と晩成性(鳥便り)


野鳥の会主催の「ヒナを拾わないで!キャンペーン」で対象となっている雛は「晩成性」「留巣性」の鳥です。(キャンペーンで「早成性・離巣性」の雛についても触れた方がいいんじゃないですかね?)

「ひなを拾わないで!」とは正確に言うと「巣立ち雛を拾わないで!」です。
彼らはこれから親の指導の下で生き方を学んで旅立つ若人であり、人の助けはいりません。
ただし晩成性で丸裸の雛が巣から落ちたら、人の助けが無い限り亡くなります。
この場合の保護についても賛否ありますが、私は最後まで見届ける覚悟があるならば手を差し伸べても良いと考えています。


さて早成性と言っても鳥によって色々で、雛のうちから自力でご飯を食べるカモのような子もいれば、移動しながら親にご飯をもらう子などがいます。クイナは後者です。




Jaxon Sさんが拾ってしまった雛は種類は分かりませんがクイナの子です。
おそらく雛がいた道路のすぐ近くに親がいたのだと考えられます。
ですが、「鳥といえば樹上に巣を作るもの」と思い込んでいたら…
こんな小さな雛が道路に一羽でいたら…「善意」で保護してしまうのも仕方がないと思います。
この場合の正解は「道路脇のしげみに雛を移して様子を見る」でした。

件の雛は保護した翌日に亡くなりました。
Jaxon Sさんはブログで「もう二度と鳥は拾わない」と綴っています。
2006年当時、おそらく多くの人にお叱りを受け、炎上したのではないでしょうか。
そうなると分かっていて最後の報告をしたJaxon Sさんは、間違ったことをしてしまったけれど責任感があり、反省も決して嘘ではないと思います。
Jaxon Sさんが優しい人だったからこそ起こった悲劇であり、安易に責める事などできません。
ですが親鳥にとっては大切な子供を誘拐された事実には変わりなく、
さらにこの善意の誘拐事件は決して珍しいことではありません。
悲しいことに巣立ちの時期になると同じような事例が今なお起こり続けています。
道端でじっとしている巣立ち雛は人間への警戒心が薄く、震えていたり羽を膨らませていたり、まるで具合が悪いように見えるためついつい手を出してしまいそうになります。
あわてて手を出す前に「彼(彼女)に人の手助けは本当に必要か」立ち止まって見守る勇気を持つことが、 このような悲劇を減らす第一歩になるのではないかと改めて考える貴重な機会をくれたこの黒い雛に、心からの感謝と冥福を捧げます。


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[ 2014/06/12 20:00 ] 鳥ひろった | TB(0) | CM(3)

このかわいい黒雛ちゃん亡くなったんですね…
mOfuさんの文に心打たれました。

先日、拾い雛に関して、こんな話を読みました。
ttp://penguin10.exblog.jp/
愛鳥家なので、可愛いくか弱い雛は気になります。
ですが、鳥を愛するからこそ、
放っておく気持ちを持ちたいと思います。
[ 2014/06/12 23:49 ] [ 編集 ]

巣立ちの時期は善意の誘拐が多発して心苦しいですね
カラスの雛を獣医さんから引き取って育てたことがあるので、この画像がカラスの雛と題されて出回った時はもどかしい思いでした。
本当のカラスの雛は…肌色丸見えでトゲトゲした羽がツンツンまばらに生えたエイリアン!
こんなに可愛くなかったよ!とみんなに言いたかった。
羽が生え揃ったら最高に美しい鳥に大変身しますけど、雛のカラスはちょっとかわいくない…
歩けないので人間にベタベタで、もうすぐ10歳なのに未だに雛っぽい顔をしてますよ!
[ 2014/06/13 16:47 ] [ 編集 ]

ダメなのはわかってるんだけど、自分が見たら助けてしまいそう
でもヒナを助けて炎上、ヒナも助けられず…って報われないな…
[ 2014/06/13 20:03 ] [ 編集 ]

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